東進ハイスクールと東進衛星予備校の基本的な違い
お子様の大学受験を控えて、予備校選びに悩んでいる保護者の方は多いのではないでしょうか。特に「東進ハイスクール」と「東進衛星予備校」は、どちらも東進ブランドを冠しているため、その違いがわかりにくいという声をよく耳にします。実は、この2つは運営形態や校舎の特徴が大きく異なり、お子様に合った選択をすることが合格への近道となります。
東進ハイスクールの特徴
東進ハイスクールは、株式会社ナガセが直営で運営している予備校です。主に大都市圏の駅前など、アクセスの良い立地に校舎を構えています。
直営校舎ならではの特徴として、統一された教育品質と充実した設備が挙げられます。東京都内では渋谷校や新宿校、池袋校などが有名で、大阪では梅田校、名古屋では名駅校などが代表的な校舎です。これらの校舎では最新の映像授業システムが整備され、自習室も広々としたスペースが確保されています。
また、担任指導システムも充実しており、経験豊富な担任が生徒一人ひとりの学習状況を細かく把握してサポートします。東京大学や早稲田大学、慶應義塾大学などの難関大学を目指す生徒向けの特別コースも設置されており、ハイレベルな学習環境が整っています。
料金体系は全国統一で、年間の受講料は選択する講座数によって変わりますが、概ね70万円から100万円程度が目安となります。この中には映像授業の受講料、担任指導料、施設利用料などが含まれています。
東進衛星予備校の特徴
東進衛星予備校は、地域の学習塾や教育関連企業が、株式会社ナガセとフランチャイズ契約を結んで運営している予備校です。全国に約1,000校舎あり、地方都市や郊外にも展開しているのが大きな特徴です。
フランチャイズ形態のため、各校舎の運営方針や雰囲気は運営母体によって多少異なります。地域密着型の運営が多く、地元の高校の進学実績に詳しいスタッフがサポートすることが一般的です。例えば、地方国公立大学である金沢大学、広島大学、岡山大学などの対策に強い校舎もあります。
授業コンテンツは東進ハイスクールと全く同じ一流講師陣による映像授業を受講できます。林修先生の現代文、今井宏先生の英語、長岡恭史先生の数学など、有名講師の授業は衛星予備校でも視聴可能です。ただし、校舎の設備や自習室の広さ、担任の経験値などは各校舎によって差があります。
料金は各フランチャイズ校舎が独自に設定できるため、東進ハイスクールより若干安価な場合もあれば、ほぼ同額の場合もあります。入学前に必ず見学して、具体的な料金を確認することをおすすめします。
出典:東進衛星予備校の評判と料金を徹底解説!メリット・デメリットから合格実績まで
運営会社と校舎展開の違い
運営形態の違いは、日常的な学習環境にも影響を与えます。東進ハイスクールは株式会社ナガセの完全直営のため、全校舎で統一された運営マニュアルに基づいて管理されています。そのため、どの校舎でも一定水準以上のサービスが保証されています。
一方、東進衛星予備校は地域の教育事業者が運営しているため、運営母体の教育理念や経営方針が校舎の雰囲気に反映されます。例えば、もともと個別指導塾を運営していた事業者が開設した衛星予備校では、個別サポートが手厚い傾向があります。また、地域の進学校と強いパイプを持つ校舎もあり、学校の定期テスト対策なども柔軟に対応してくれるケースがあります。
校舎の立地について見ると、東進ハイスクールは主要駅から徒歩5分以内など、交通アクセスの利便性を重視した場所に展開しています。これに対し、東進衛星予備校は住宅街や郊外のショッピングセンター内など、生活圏内の通いやすい場所に設置されていることが多いです。
| 比較項目 | 東進ハイスクール | 東進衛星予備校 |
|---|---|---|
| 運営形態 | 株式会社ナガセ直営 | フランチャイズ(地域の教育事業者) |
| 校舎数 | 約100校舎 | 約1,000校舎 |
| 展開エリア | 大都市圏中心 | 全国(地方・郊外含む) |
| 立地 | 主要駅前が中心 | 住宅街・郊外も多い |
| サービス品質 | 全校舎統一基準 | 運営母体により差がある |
この表からわかるように、両者の最も大きな違いは運営主体にあります。お子様の通学の利便性、求める学習環境、地域性などを考慮して選択することが重要です。
映像授業システムの共通点
東進ハイスクールと東進衛星予備校の最大の共通点は、どちらも同じ映像授業コンテンツを使用している点です。これは非常に重要なポイントで、授業の質に関しては両者に差はありません。
東進の映像授業は、各科目のトップ講師が担当しています。例えば、現代文の林修先生、英語の今井宏先生や安河内哲也先生、数学の長岡恭史先生や志田晶先生、物理の苑田尚之先生、化学の鎌田真彰先生など、受験業界で実績と人気を兼ね備えた講師陣の授業を受けることができます。
授業の進め方も同じシステムで、生徒は自分のペースで授業を視聴し、理解できるまで繰り返し見ることができます。また、1.5倍速での視聴も可能なため、効率的に学習を進められます。特に数学の微分積分や、物理の力学、化学の有機化学など、理解に時間がかかる単元は、何度も見返すことで確実に定着させることができます。
さらに、確認テストと修了判定テストも両方で実施されており、授業を受けた後に必ずテストで理解度を確認する仕組みが整っています。これにより、ただ授業を見るだけでなく、確実に知識を定着させることができます。
授業内容と学習システムの比較
東進ハイスクールと東進衛星予備校では、基本的な授業コンテンツは共通していますが、学習環境やサポート体制には違いがあります。ここでは、実際の学習システムや授業の進め方、サポート内容について詳しく見ていきましょう。お子様の学習スタイルや性格に合わせて、どちらがより効果的かを判断する材料になります。
講師陣と授業の質
前述の通り、東進ハイスクールと東進衛星予備校で視聴できる映像授業の内容は完全に同一です。両方とも東進の看板講師による質の高い授業を受講できます。
例えば、英語では今井宏先生の「C組・英語基礎力完成教室」から始まり、難関大学対策の「ハイレベル私大英語」まで段階的に学習できます。また、安河内哲也先生の「有名大突破!戦略英語解法」は、MARCH(明治大学・青山学院大学・立教大学・中央大学・法政大学)や関関同立(関西大学・関西学院大学・同志社大学・立命館大学)を目指す生徒に人気の講座です。
数学では、長岡恭史先生の「数学ぐんぐん」シリーズが基礎から応用まで幅広くカバーしており、特に数学が苦手な生徒からの評価が高いです。一方、志田晶先生の「難関大理系数学」は、東京大学・京都大学・東京工業大学などの最難関大学を目指す生徒向けの講座として定評があります。
現代文の林修先生の授業は、単なる解法テクニックだけでなく、論理的思考力を鍛える内容で、多くの受験生を難関大学合格へと導いています。特に早稲田大学や慶應義塾大学の現代文対策として効果的です。
担任指導システムの違い
授業内容は同じでも、担任指導システムには明確な違いがあります。東進ハイスクールでは、経験豊富な担任が配置されており、定期的な面談を通じて学習計画の立案や進捗管理を行います。
東進ハイスクールの担任は、難関大学受験の指導経験が豊富なケースが多く、東京大学や京都大学、一橋大学、東京工業大学などの国立難関大学、早稲田大学、慶應義塾大学などの私立最難関大学の受験戦略について的確なアドバイスができます。月に1回程度の定期面談に加え、模試の結果が出た際には臨時面談を実施し、弱点科目の対策や学習方法の改善を提案します。
一方、東進衛星予備校の担任は、運営母体によって経験値に差があります。地域密着型の運営が多いため、地元の国公立大学や地方の有名私立大学の受験情報に詳しい担任が多いです。例えば、地方国公立大学である新潟大学、信州大学、静岡大学、三重大学などの対策や、地域の私立大学である南山大学、西南学院大学などの情報提供に強みがあります。
ただし、フランチャイズのため、担任の質は各校舎によって異なります。入学前の面談や体験授業の際に、担任がどのような経歴を持ち、どのような大学の受験指導経験があるかを確認することが重要です。
学習ペースと柔軟性
東進の映像授業システムの大きなメリットは、自分のペースで学習できる点です。これは東進ハイスクールでも東進衛星予備校でも共通しています。
部活動と両立している生徒の場合、平日は夜遅くから受講し、土日にまとめて複数コマ受講するといった柔軟なスケジュールが組めます。また、学校の定期テスト前には一時的に東進の受講を減らし、テスト後にまとめて受講するといった調整も可能です。
特に理系科目では、理解のスピードに個人差が大きいため、この柔軟性は非常に有効です。物理の「力学」や「電磁気」、化学の「理論化学」などの難解な単元は、理解できるまで何度も繰り返し視聴できます。逆に、得意な単元は1.5倍速で効率的に学習を進めることもできます。
| サポート項目 | 東進ハイスクール | 東進衛星予備校 |
|---|---|---|
| 担任の経験値 | 難関大学指導経験が豊富 | 校舎により差がある |
| 面談の頻度 | 月1回+模試後 | 校舎により異なる |
| 学習計画の精度 | データに基づく詳細な計画 | 担任の裁量による |
| 地域情報 | 全国的な情報が中心 | 地域密着の情報が強み |
この表が示すように、サポート体制では一長一短があります。難関大学を目指すならハイスクール、地域の国公立大学なら衛星予備校という選択も一つの考え方です。
模試と学力測定システム
東進では定期的に全国統一高校生テストやセンター試験本番レベル模試(現在は共通テスト本番レベル模試)などの模擬試験を実施しています。これらの模試は、東進ハイスクールでも東進衛星予備校でも同じ条件で受験できます。
模試の結果は詳細な成績表として返却され、科目別・単元別の理解度が数値化されます。例えば、英語であれば「文法・語法」「長文読解」「英作文」など、数学であれば「数学Ⅰ・A」の中でも「二次関数」「場合の数・確率」「図形」などの細かい単元ごとに習熟度が表示されます。
また、志望大学別の合格可能性判定も出されるため、東京大学、京都大学、早稲田大学、慶應義塾大学などの難関大学から、地方国公立大学、私立大学まで、自分の現在の学力と目標とのギャップを明確に把握できます。この判定結果をもとに、担任と相談しながら学習計画を見直していくのが東進のスタイルです。
料金体系と費用の違い
予備校選びにおいて、料金は大きな判断材料の一つです。東進ハイスクールと東進衛星予備校では、基本的な料金構造は似ていますが、細かい部分で違いがあります。ここでは、年間でかかる費用の目安や、料金に含まれるサービス内容について詳しく解説します。受験まで約1年間でどのくらいの費用がかかるのか、具体的にイメージできるようにご説明します。
東進ハイスクールの料金構造
東進ハイスクールの料金は全国統一で、明確な料金体系が設定されています。基本的には「講座単位」で料金が決まり、受講する講座数によって年間費用が変動します。
まず、入学金は33,000円(税込)です。これは初回のみの支払いで、兄弟姉妹が既に在籍している場合や、キャンペーン期間中には免除されることもあります。
次に担任指導費が年間33,000円(税込)かかります。これは、担任による学習計画の作成、定期面談、進路指導などのサポート費用です。加えて、模試費が年間で約12,960円から29,700円程度かかります。受験する模試の回数によって変動します。
そして最も大きな費用が講座受講料です。1講座(90分×20コマ)の受講料は77,000円(税込)が標準です。高校3年生が一般的に受講する講座数は、年間で5講座から10講座程度です。例えば、国公立大学文系を目指す生徒の場合、英語2講座、数学2講座、国語2講座、地歴公民2講座の合計8講座で、講座費用だけで616,000円となります。
これに入学金、担任指導費、模試費を加えると、年間総額は約70万円から100万円が目安です。東京大学や京都大学、早稲田大学、慶應義塾大学などの難関大学を目指す場合は、講座数が増えるため100万円を超えることもあります。
東進衛星予備校の料金構造
東進衛星予備校の料金は、フランチャイズ形態のため各校舎が独自に設定できます。ただし、大きく東進ハイスクールと乖離することはなく、概ね同水準か若干安価な設定になっているケースが多いです。
入学金は校舎によって異なりますが、22,000円から33,000円程度が一般的です。また、一部の校舎では地域密着型のサービスとして、近隣の高校の生徒向けに入学金無料キャンペーンを実施していることもあります。
担任指導費や模試費についても、東進ハイスクールとほぼ同額か、やや低めに設定されている校舎が多いです。講座受講料も1講座70,000円から77,000円程度で、大きな差はありません。
ただし、衛星予備校の中にはパック料金を設定している校舎もあります。例えば、「年間10講座パック」で650,000円といった形で、単品で申し込むよりも割安になる料金プランを提供している場合があります。また、兄弟姉妹割引や、早期申込割引など、独自の割引制度を設けている校舎も見られます。
年間総額の目安は、東進ハイスクールと同様に70万円から100万円程度ですが、校舎によって前後する可能性があるため、必ず事前に見積もりを取ることをおすすめします。
追加費用と教材費
東進ハイスクールと東進衛星予備校のどちらでも、基本的な教材費は受講料に含まれています。各講座のテキストは受講開始時に配布され、別途購入する必要はありません。
ただし、追加で購入できる教材もあります。例えば、過去問演習講座は別料金で、東京大学、京都大学、早稲田大学、慶應義塾大学などの大学別に用意されています。これらは1大学あたり77,000円程度で、志望校の過去問10年分を徹底的に演習し、添削指導を受けられる講座です。
また、共通テスト対策講座も別料金となっており、共通テストの全科目を短期間で総復習できる講座として、高校3年生の秋以降に受講する生徒が多いです。これは約77,000円から100,000円程度かかります。
さらに、自宅学習用に参考書や問題集を追加で購入する生徒もいます。特に、英単語帳の「ターゲット1900」や「システム英単語」、数学の「青チャート」や「フォーカスゴールド」などは、東進の授業と並行して使用することで学習効果が高まります。これらは書店で購入でき、1冊1,500円から2,500円程度です。
| 費用項目 | 東進ハイスクール | 東進衛星予備校 |
|---|---|---|
| 入学金 | 33,000円 | 22,000円〜33,000円 |
| 担任指導費(年間) | 33,000円 | 30,000円〜33,000円 |
| 模試費(年間) | 12,960円〜29,700円 | 12,000円〜29,700円 |
| 1講座受講料 | 77,000円 | 70,000円〜77,000円 |
| 年間総額目安(8講座) | 約70万円〜100万円 | 約65万円〜100万円 |
この料金比較表を見ると、両者に大きな差はないことがわかります。ただし、衛星予備校では独自の割引制度がある場合もあるため、複数の校舎を比較検討することをおすすめします。
他予備校との料金比較
東進の料金が高いか安いかを判断するために、他の大手予備校との比較も参考になります。河合塾や駿台予備校の集団授業コースは、年間で約60万円から80万円程度が一般的です。ただし、これは週に数回通学する必要があり、自分のペースで学習できる柔軟性は東進ほどありません。
個別指導塾の場合、週2回の指導で年間100万円を超えることも珍しくありません。特に医学部受験を目指す場合は、年間200万円以上かかるケースもあります。
一方、スタディサプリなどのオンライン学習サービスは、月額2,178円と非常に安価ですが、学習管理や進路指導のサポートは限定的です。東進は映像授業の質とサポート体制を両立している点で、コストパフォーマンスは決して悪くないと言えます。
施設・設備面での違い
学習環境は、受験勉強の効率を大きく左右します。同じ映像授業を受講するにしても、校舎の設備が整っているか、自習スペースは十分か、通学の利便性はどうかといった要素が、日々の学習意欲に影響を与えます。ここでは、東進ハイスクールと東進衛星予備校の施設・設備面での違いを具体的に見ていきます。
校舎の立地とアクセス
東進ハイスクールの校舎は、主要駅の駅前や繁華街に立地していることが多く、交通アクセスの利便性が最大の特徴です。東京都内では、渋谷駅、新宿駅、池袋駅、町田駅など、JRや私鉄の主要駅から徒歩5分以内の場所に校舎があります。大阪では梅田駅、京都では四条烏丸、名古屋では名古屋駅前といった、都市の中心部に展開しています。
このため、学校帰りに直接寄ることができ、また複数の路線が利用できるため、通学の選択肢が多いという利点があります。部活動が終わった後や、学校のない土日でも、友達と一緒に予備校に通いやすい環境が整っています。
一方、東進衛星予備校は、住宅街や郊外のショッピングモール内、駅から少し離れた場所などに立地している校舎が多いです。地方都市では、車での送迎を前提とした立地の校舎もあります。例えば、イオンモールやららぽーとなどの大型商業施設内に入っている校舎では、保護者が買い物をしている間に授業を受けるといった使い方もできます。
自宅から近い場所に校舎がある場合、通学時間の短縮というメリットがあります。特に地方では、最寄り駅まで自転車で20分以上かかるような地域も多いため、自宅近くの衛星予備校を選ぶことで、通学の負担を大きく減らせます。
自習室と学習スペース
受験生にとって、自習室の環境は非常に重要です。東進では映像授業を受講した後、自習室で復習や問題演習を行うことが学習サイクルの基本となります。
東進ハイスクールの自習室は、広々としたスペースが確保されており、座席数も多く設定されています。特に渋谷校や新宿校などの大型校舎では、100席以上の自習室を備えているところもあります。座席は個別ブース型が多く、集中して学習できる環境が整っています。また、自習室は開校時間中であれば自由に利用でき、朝から夜まで一日中勉強することも可能です。
また、参考書や赤本が充実した資料室も併設されており、東京大学、京都大学、早稲田大学、慶應義塾大学など、主要大学の過去問が自由に閲覧できます。特に志望校が決まっていない高校1年生や2年生でも、いろいろな大学の入試問題を見て、志望校選びの参考にできます。
東進衛星予備校の自習室は、校舎の規模によって大きく異なります。大型の校舎では、ハイスクール並みの設備を持つところもありますが、小規模な校舎では自習室が20席程度しかない場合もあります。特に定期テスト期間や受験シーズンには、自習席が満席になってしまうこともあるため、事前に確認が必要です。
ただし、地域密着型の運営をしている衛星予備校では、アットホームな雰囲気の中で学習できるという利点もあります。スタッフや他の生徒との距離が近く、質問しやすい環境が整っている校舎も多いです。
受講ブースと設備
映像授業を受講する受講ブースの環境も重要です。東進ハイスクールでは、全校舎で統一された受講ブースが設置されており、快適に授業を受けられる環境が整っています。
各ブースには最新のパソコンとヘッドフォンが設置されており、高画質・高音質で授業を視聴できます。特に、林修先生の現代文や、今井宏先生の英語など、講師の表情や板書が重要な授業では、画質の良さが理解度に直結します。また、音声も非常にクリアで、英語のリスニング対策にも効果的です。
さらに、各ブースには空調設備も完備されており、夏の暑い時期や冬の寒い時期でも快適に学習できます。照明も目に優しい設計になっており、長時間の学習でも疲れにくい環境が整っています。
東進衛星予備校の受講ブースも、基本的には同じシステムを使用していますが、校舎によって設備の新旧に差があります。開校したばかりの新しい校舎では最新の設備が整っていますが、開校から年数が経っている校舎では、パソコンやヘッドフォンが古い場合もあります。入学前の見学で、実際の受講環境を確認することをおすすめします。
| 設備項目 | 東進ハイスクール | 東進衛星予備校 |
|---|---|---|
| 立地 | 主要駅前・都市中心部 | 住宅街・郊外・商業施設内 |
| 自習室の広さ | 広い(100席以上も) | 校舎により差がある |
| 受講ブース | 最新設備で統一 | 校舎により新旧差あり |
| 資料室 | 充実した参考書・赤本 | 校舎により差がある |
| 開校時間 | 朝8時〜夜22時頃 | 校舎により異なる |
この比較表から、東進ハイスクールは設備面で統一された高水準を保っている一方、東進衛星予備校は校舎ごとに特色があることがわかります。
校舎の雰囲気とコミュニティ
東進ハイスクールの大型校舎では、多くの生徒が通っているため、活気のある雰囲気が特徴です。同じ志望校を目指す仲間と出会える機会も多く、お互いに刺激し合いながら学習できます。特に、東京大学や京都大学、早稲田大学、慶應義塾大学などの難関大学を目指す生徒が多く集まるため、高いモチベーションを維持しやすい環境です。
一方、東進衛星予備校では、地域の高校生が集まるコミュニティとしての側面があります。同じ高校の先輩後輩が通っていることも多く、学校の定期テストの情報交換や、大学の推薦入試の情報などを共有できるメリットがあります。
また、スタッフとの距離が近いため、相談しやすい雰囲気があります。担任だけでなく、受付スタッフやチューターとも気軽に話ができ、学習の悩みや進路の不安を相談しやすい環境が整っている校舎が多いです。
サポート体制と合格実績の比較
受験勉強では、授業の質だけでなく、いかに適切なサポートを受けられるかが合格の鍵を握ります。東進ハイスクールと東進衛星予備校では、基本的なサポートシステムは共通していますが、実際のサポート内容や質には違いがあります。また、合格実績も選択の重要な判断材料となりますので、ここで詳しく見ていきましょう。
担任とチューターのサポート
東進ハイスクールでは、各生徒に専任の担任が付き、年間を通じて学習計画の管理と進路指導を行います。担任は月に1回以上の定期面談を実施し、模試の結果分析、学習進捗の確認、志望校対策の相談などを行います。
特に注目すべきは、担任の多くが難関大学の受験指導経験を豊富に持っている点です。東京大学の理科三類、京都大学医学部、慶應義塾大学医学部などの最難関学部や、早稲田大学政治経済学部、一橋大学経済学部などの人気学部の受験戦略について、具体的なアドバイスができます。また、共通テストの得点目標設定や、二次試験の科目別対策、併願校の選定など、きめ細かい指導が受けられます。
さらに、担任の他にチューターと呼ばれる大学生スタッフもサポートを行います。チューターの多くは東進の卒業生で、自身の受験経験を活かして、学習方法のアドバイスや質問対応を行います。特に、東京大学、京都大学、早稲田大学、慶應義塾大学などの現役大学生から直接話を聞けることは、受験生にとって大きな励みとなります。
東進衛星予備校でも担任制度はありますが、担任の経験値は校舎によって差があります。地域密着型の運営をしている校舎では、地元の大学に強いという特徴があります。例えば、金沢大学、信州大学、静岡大学、岡山大学などの地方国公立大学や、南山大学、西南学院大学などの地域の有力私立大学の受験情報に詳しい担任が多いです。
また、運営母体が個別指導塾の場合、個別サポートが手厚い傾向があります。生徒一人ひとりの性格や学習スタイルを把握し、きめ細かいフォローを行う校舎も多く見られます。ただし、最難関大学の受験指導経験については、ハイスクールほど豊富でない場合もあるため、志望校のレベルに応じて選択することが重要です。
保護者向けのサポート
受験は生徒本人だけでなく、保護者のサポートも不可欠です。東進ハイスクールでは、定期的に保護者向けの説明会を実施しています。
特に重要なのは、三者面談です。生徒、保護者、担任の三者で、学習状況や志望校選び、受験スケジュールなどを話し合います。これは年に2回から3回程度実施され、夏休み前と冬休み前には必ず行われます。この面談では、模試の結果を詳しく分析し、志望校の合格可能性や、今後の学習方針について具体的に話し合います。
また、保護者会も定期的に開催されます。ここでは、最新の大学入試情報や、共通テストの変更点、各大学の入試傾向などが説明されます。例えば、2025年度からの新課程入試の変更点や、大学入試の総合型選抜(旧AO入試)・学校推薦型選抜の最新動向などについて、詳しい情報提供があります。
東進衛星予備校でも同様のサポートは行われますが、実施頻度や内容は校舎によって異なります。小規模な校舎では、よりアットホームな雰囲気の中で、保護者と密にコミュニケーションを取りながら進めていく形が多いです。
合格実績の違い
合格実績は、予備校選びの重要な判断材料です。東進全体としては、毎年多くの難関大学合格者を輩出しています。
2024年度の合格実績を見ると、東京大学に約800名、京都大学に約400名、早稲田大学に約3,000名、慶應義塾大学に約2,000名の合格者を出しています。また、医学部医学科には約1,500名が合格しており、難関大学・学部への合格実績は非常に高い水準です。
この実績は東進ハイスクールと東進衛星予備校の合計ですが、東進ハイスクールの方が難関大学合格者の割合は高い傾向にあります。特に、渋谷校、新宿校、池袋校などの大型校舎からは、毎年多数の東京大学、京都大学合格者が出ています。
一方、東進衛星予備校は、地域の国公立大学への合格実績が強みです。地方の校舎では、その地域の主要国公立大学である北海道大学、東北大学、名古屋大学、大阪大学、九州大学などの旧帝国大学や、金沢大学、岡山大学、広島大学、熊本大学などの地方国公立大学への合格者を多く輩出しています。
| 大学分類 | 東進ハイスクール | 東進衛星予備校 |
|---|---|---|
| 東京大学・京都大学 | 合格者多数(特に大型校舎) | 一定数の合格者あり |
| 早慶上理 | 非常に多数の合格者 | 多数の合格者 |
| MARCH・関関同立 | 多数の合格者 | 多数の合格者 |
| 地方国公立大学 | 一定数の合格者 | 地域ごとに強み(合格者多数) |
| 医学部医学科 | 難関医学部に強い | 地方の国公立医学部に強い |
この表から、志望校のレベルや地域によって、どちらを選ぶべきかの判断材料が得られます。最難関を目指すならハイスクール、地域の国公立大学なら衛星予備校という選択も一つの考え方です。
進路指導と受験情報の提供
東進では、進路指導にも力を入れています。単に志望校を決めるだけでなく、将来のキャリアを見据えた進路選択をサポートします。
東進ハイスクールでは、大学・学部研究のためのイベントを定期的に開催しています。現役の大学生や、各分野で活躍する社会人を招いた講演会などが行われ、生徒が自分の将来を考える機会が提供されます。例えば、医学部を目指す生徒向けには、現役医師による講演会や、医学部の学生生活についての説明会などが開催されます。
また、最新の入試情報も随時提供されます。各大学の入試制度の変更点や、総合型選抜・学校推薦型選抜の募集要項、共通テストの傾向分析など、受験に必要な情報が網羅的に提供されます。特に、東京大学の推薦入試や、京都大学の特色入試、早稲田大学の政治経済学部の独自試験など、特殊な入試制度についても詳しい情報が得られます。
東進衛星予備校でも同様の情報提供は行われますが、特に地域の大学情報に強みがあります。地元の国公立大学のオープンキャンパス情報や、推薦入試の募集状況、地域の私立大学の特待生制度など、地域密着ならではの情報が得られます。
どちらを選ぶべきか:選択のポイント
ここまで東進ハイスクールと東進衛星予備校の違いを詳しく見てきましたが、最終的にはお子様の状況や目標に応じて選択することが重要です。単純にどちらが良いということはなく、それぞれに適した生徒のタイプがあります。ここでは、具体的な選択基準と、実際の判断方法についてお伝えします。
志望校レベルで選ぶ
志望校のレベルは、選択の最も重要な基準の一つです。東京大学、京都大学、一橋大学、東京工業大学などの最難関国立大学や、早稲田大学、慶應義塾大学などの私立最難関大学を目指す場合は、東進ハイスクールの方が適しています。
その理由は、ハイスクールには難関大学受験の指導経験が豊富な担任が多く、また同じレベルを目指す仲間も多いため、高いモチベーションを維持しやすいからです。特に東京大学の理科三類や、京都大学医学部、慶應義塾大学医学部などの超難関学部を目指す場合、周りに同じ目標を持つ生徒がいることは大きな刺激になります。
また、ハイスクールでは難関大学対策講座が充実しており、東京大学・京都大学向けの特別コースや、早慶大向けの専門講座なども用意されています。さらに、過去問演習講座も充実しており、10年分以上の過去問を徹底的に演習し、添削指導を受けることができます。
一方、地方国公立大学を志望する場合は、東進衛星予備校も十分に選択肢となります。北海道大学、東北大学、名古屋大学、大阪大学、九州大学などの旧帝国大学はもちろん、金沢大学、岡山大学、広島大学、熊本大学、新潟大学、信州大学などの地方国公立大学を目指す場合、地域の衛星予備校は地元の入試情報に精通しています。
また、MARCH(明治大学、青山学院大学、立教大学、中央大学、法政大学)や関関同立(関西大学、関西学院大学、同志社大学、立命館大学)、南山大学、西南学院大学などの地域の有力私立大学を目指す場合も、衛星予備校で十分に対応できます。
通学の利便性で選ぶ
予備校選びでは、通学のしやすさも非常に重要です。特に高校3年生になると、週に5日から6日は予備校に通うことになりますので、通学時間が長いと学習時間が削られてしまいます。
自宅や高校から主要駅に出やすい場合は、駅前に立地する東進ハイスクールが便利です。学校帰りに直接寄ることができ、また複数の路線が使えるため、部活動や学校行事で帰宅時間が変わっても対応しやすいです。
一方、自宅が郊外や住宅街にあり、最寄り駅まで自転車やバスで移動する必要がある場合は、近くの東進衛星予備校の方が通いやすいかもしれません。特に地方では、車での送迎を前提とした立地の校舎も多く、保護者の送迎がしやすい環境が整っています。
また、冬季の通学も考慮すべきポイントです。雪が多い地域では、駅から離れた場所への徒歩移動は大変です。自宅から近い衛星予備校であれば、悪天候でも通学しやすく、学習の継続性が保たれます。
お子様の性格と学習スタイルで選ぶ
お子様の性格も選択の重要な要素です。自分で計画を立て、自主的に学習を進められるタイプのお子様であれば、東進ハイスクールの自由度の高い環境が合っています。広い自習室で、自分のペースで黙々と学習できる環境は、自律的な学習が得意な生徒に向いています。
一方、こまめな声かけやサポートが必要なお子様の場合は、アットホームな雰囲気の東進衛星予備校の方が合っているかもしれません。小規模な校舎では、スタッフとの距離が近く、気軽に相談できる環境が整っています。また、地域の同級生や先輩がいることで、安心感を持って学習できる場合もあります。
また、競争心が強いお子様の場合、多くの優秀な生徒が集まる東進ハイスクールの環境が刺激になります。模試の結果が校内で掲示されたり、優秀者として表彰されたりすることで、さらに学習意欲が高まるタイプの生徒もいます。
逆に、マイペースに学習したいお子様の場合は、衛星予備校の落ち着いた環境の方が合っているかもしれません。周りと比較されることなく、自分の目標に向かって着実に学習を進められる環境が整っています。
費用と予算で選ぶ
料金面では、東進ハイスクールと東進衛星予備校に大きな差はありませんが、衛星予備校の方が独自の割引制度を設けている場合があります。
例えば、兄弟姉妹が在籍している場合の割引や、早期申込割引、紹介割引などが用意されている校舎もあります。また、年間の講座をまとめて申し込むことで、パック割引が適用される場合もあります。
複数の校舎で見積もりを取り、料金を比較することをおすすめします。ただし、料金だけで判断するのではなく、総合的なサービス内容と照らし合わせて検討することが重要です。
| 選択基準 | 東進ハイスクール向き | 東進衛星予備校向き |
|---|---|---|
| 志望校 | 東大・京大・早慶など最難関 | 地方国公立・地域の私立大学 |
| 居住地 | 都市部・主要駅近く | 郊外・住宅街 |
| 性格 | 自律的・競争心が強い | サポート重視・マイペース |
| 学習環境 | 大規模・活気ある雰囲気 | 小規模・アットホーム |
| 費用 | 統一料金 | 独自割引制度あり |
この表を参考に、お子様に最も適した選択をしてください。重要なのは、お子様が継続して通い続けられる環境を選ぶことです。
両方を見学して決める
最終的な判断をする前に、必ず両方の校舎を見学することをおすすめします。実際に校舎を訪れることで、雰囲気や設備、スタッフの対応などを肌で感じることができます。
見学の際には、以下のポイントを確認しましょう。まず、自習室の広さと清潔さです。実際に座席に座ってみて、集中して学習できる環境かどうかを確かめます。次に、受講ブースの設備を確認します。パソコンの画質や音質、座席の快適さなどをチェックします。
また、担任やスタッフとの面談も重要です。お子様の志望校や現在の学力について相談し、どのようなサポートが受けられるかを具体的に聞いてみましょう。特に、志望校の合格実績や、過去にどのような生徒を指導してきたかを質問することで、その校舎の実力がわかります。
さらに、可能であれば体験授業を受けてみることをおすすめします。東進では無料の体験授業を実施している校舎が多いので、実際に映像授業を視聴して、お子様に合うかどうかを確認できます。
最終的には、お子様自身が「ここで頑張りたい」と思える校舎を選ぶことが最も重要です。保護者の視点だけでなく、お子様の意見も十分に聞いて、納得のいく選択をしてください。
